イベントに登録したユーザーの参加状況とアンケート回答のデータをSalesforceに連携できるようになりました🎊
設定を1度するだけで、ユーザーのEventHubでの行動ログをSalesforce上で管理・把握することができます。
またSalesforceでレポート作成もできるため、参加者リストやアンケート回答者リストといった営業活動に活用できるリストの抽出やダッシュボードの作成も可能になります。
さらなるイベントマーケティングの価値最大化に向けて、ぜひご活用ください!
1. EventHubのアプリをSalesforceにインストールする
すでにインストールしている場合でも、本機能をご利用にあたり、アップグレードしていただく必要があります。
以下の手順でアップグレードくださいますようお願いいたします。
<tips>インストール用のURL・インストールキーは担当のカスタマーサクセス、またはカスタマーサポートまでお問合せください。</tips>
① インストール用のURLへアクセスし、[インストールキー]を入力します。
[すべてのユーザのインストール]を選択し規約に同意後、[インストール]をクリックします。
<tips>インストール対象範囲は、貴社システムの運用に応じて適切なユーザー範囲をご選択ください。</tips>
②サードパーティーWebサイトへのアクセスを許可します。
③インストール完了までお待ちください。完了まで最大30分かかる場合があります。
2. SalesforceとEventHubを連携する
① 画面右上の鍵マークから[設定]を選択し、「アプリケーションマネージャー」と検索します。
② [新規接続アプリケーション]をクリックします。
③ 以下項目を入力し、OAuth設定を有効化します。
接続アプリケーション名 | 接続するアプリケーションがEventHubだとわかる名称を入力します |
API参照名 | EventHubのAPIを参照しているとわかる名称を入力します |
取引先責任者メール | 設定担当者のメールアドレスを入力します |
OAuth設定の有効化 | 有効化にチェックします |
コールバックURL | コールバックURLは適当なURLで問題ありません |
④ 利用可能なOAuth範囲から[APIを仕様してユーザーデータを管理(api)]を選択>[追加]し、以下のようにチェックをつけます。
Webサーバーフローの秘密が必要 | ー |
更新トークンフローの秘密が必用 | ー |
クライアントログイン情報のフローを有効化 | ✔ |
認証コードおよびログイン情報フローの有効化 | ー |
⑤ [保存]>[次へ]を選択し、[Manage]をクリックします。
⑥ プロファイル>[プロファイルを管理する]を選択し、管理者権限を追加します。
⑦ [ポリシーを編集]をクリックします。
⑧ 以下項目を入力し、[保存]をクリックします。
許可されているユーザー | [管理者が承認したユーザーは事前承認済み]を選択します |
IP制限の緩和 | [IP制限を緩和]を選択します |
更新トークンポリシー | 更新トークンを直ちに期限切れにするにチェックします |
クライアントログイン情報フロー |
Salesforceシステム管理者権限を持ったユーザーを選択します ※設定したユーザーのアカウントが停止した場合、行動ログの連携が停止する恐れがあります。連携が永続・安定できるアカウントをご選択ください。 |
⑨[アプリケーション]>[アプリケーションマネージャー]を選択し、該当アプリケーションの[参照]をクリックします。
⑩ コンシューマーキーと秘密の[コンシューマーの詳細の管理]をクリックします。
⑪[コンシューマー鍵]と[コンシューマーの秘密]をコピーします。コピーした情報は、4-②.でEventHubに入力します。
⑫ 画面上の検索窓から「私のドメイン」と検索し、[私のドメイン]の名前に記載されている内容をコピーします。コピーした情報は、4-②. でEventHubに入力します。
3. EventHubにSalesforceのコンシューマーキーを設定する
管理画面上の[設定]>[外部連携]>[Salesforce]から、3-⑪と⑫で取得した[Consumer Key][Consumer Secret][マイドメイン]を入力し、[保存]を選択します。
これで連携の設定は完了です。
EventHubで取得したユーザーの行動ログを、Salesforceに連携しレポート化することができます。
4. Salesforceに作成されるオブジェクトと項目について
設定が完了すると、各オブジェクトにEventHubのデータが連携される準備が整います。
オブジェクト名 | 説明 |
EventHub__EventHubAttendance__c
|
イベントの参加情報 |
EventHub__EventHubQuestionnaireAnswers__c
|
イベントに対するアンケート回答情報 |
EventHubAttendance
EventHubAttendanceのオブジェクトには、以下の項目がデフォルトとして設定されます。
項目名 | データ型 | 説明 |
Affiliation__c
|
テキスト
|
参加者の所属先・会社が格納されます |
Attended__c
|
チェックボックス
|
イベントに参加したかどうか、チェックボックス形式で格納されます ※参加されたデータのみ連携されるため、常にTrueで格納されます |
Campaign__c
|
参照関係(キャンペーン) | キャンペーンオブジェクトにeventKeyの項目を設定している場合、eventKeyをキーにキャンペーンIDを参照します |
Contact__c
|
参照関係(取引先責任者)
|
メールアドレスをキーに取引先責任者情報を検索し、取引先責任者IDを参照します |
Email__c
|
テキスト
|
参加者のメールアドレスが格納されます |
EventKey__c
|
テキスト
|
行動ログに対応するeventKeyが格納されます |
Lead__c
|
参照関係(リード)
|
メールアドレスをキーにリード情報を検索し、リードIDを参照します |
Name__c
|
テキスト
|
参加者の名前が格納されます |
EventHubQuestionnaireAnswers
EventHubQuestionnaireAnswersのオブジェクトには、以下の項目がデフォルトとして設定されます。
項目名 | データ型 | 説明 |
Affiliation__c
|
テキスト
|
参加者の所属先・会社が格納されます |
AnswerXXX__c
|
テキストエリア
|
アンケートの設問に対する回答情報が格納されます「XXX」には001~020までの数字が入り、最大20問まで回答情報を連携させることが可能です。回答項目が21問以上ある場合は、21問目以降連携されません |
Campaign__c
|
参照関係(キャンペーン)
|
キャンペーンオブジェクトにeventKeyの項目を設定している場合、eventKeyをキーにキャンペーンIDを参照します |
Contact__c
|
参照関係(取引先責任者)
|
メールアドレスをキーに取引先責任者を検索し、リードIDを参照します |
Email__c
|
テキスト
|
参加者のメールアドレスが格納されます |
EventKey__c
|
テキスト
|
行動ログに対応するeventKeyが格納されます |
Lead__c
|
参照関係(リード)
|
メールアドレスをキーにリード情報を検索し、リードIDを参照します |
Name__c
|
テキスト
|
参加者の名前が格納されます |
QuestionXXX__c
|
テキスト
|
アンケートの設問が情報が格納されます 「XXX」には001~020までの数字が入り、最大20問まで設問を連携させることが可能です。設問が21問以上ある場合は、21問目以降連携されません |
QuestionnaireId__c
|
テキスト
|
アンケートのIDが格納されます |
<tips> Salesforceの[設定]>[オブジェクトマネージャ]からキャンペーンオブジェクトへ、EventHubで作成したイベントのeventKeyを設定しておくことで、キャンペーンに参加状況やアンケート回答状況を紐づけて確認することが可能です。</tips>
5. 連携されるデータについて
Salesforceに存在しているメールアドレスと、EventHubに登録されているメールアドレスを一致させて、参加状況とアンケート回答データを連携させます。Salesforceにリード/取引先責任者として存在していないメールアドレスの場合や、Salesforce内に重複するメールアドレスとして存在している場合EventHubのデータは連携されません。
なお、連携実施後の新規データから連携対象となり、連携開始前の過去の参加状況やアンケート回答データは連携対象外です。
イベント登録者(example@eventhub.jp)が、イベントに参加してアンケートに回答した場合、Salesforceにある同一のメールアドレス(example@eventhub.jp)のリード/取引先責任者に対し、行動ログ(参加状況/アンケート回答)が紐づきます。
これらのログはEventHubからSalesforceへ15分に1度送信されます。
参加状況 (EventHubAttendance__c) |
参加したデータのみ連携されます。 ※ [基本設定]>[イベント情報]で設定したイベント開始日時から終了日時の期間にイベントページへアクセスしたユーザーを[参加]と定義しています。 |
アンケート回答 (EventHubQuestionnaireAnswers__c) |
回答されたデータのみ連携されます。 アンケートの設問が21問以上ある場合、21問目以降は連携されません。 |
<tips>EventHubのデータがSalesforceに連携できない場合、エラーをご自身で確認する方法はありません。連携できない原因や理由を確認したい場合は、恐れ入りますが、カスタマーサポートにお問い合わせください。お問い合わせの際は、事象が発生しているイベント名と該当のユーザーアドレスをご教示いただきますようお願いいたします🙇♀️</tips>
6. 連携したデータをSalesforceでレポート化する
EventHubで取得したユーザーのイベント参加状況とアンケート回答状況のデータをSalesforceでレポート化する方法は以下の2通りあります。
リード/取引先責任者から確認する
リード/取引先責任者が含まれるレポートタイプを選択し、絞り込みたいイベントのeventkeyを検索条件として追加します。レポートのアウトラインに参加状況やアンケート回答項目の列を追加することで、ユーザー軸でのレポート作成が可能になります。
キャンペーンメンバーから確認する
キャンペーンメンバーに参加状況とアンケートデータを格納するカスタム項目を作成し、フローを活用してキャンペーンメンバーにデータを上書く処理を実施します。そうすることで、キャンペーン軸でレポート作成や分析をすることが可能になります。
フローを作成いただく必要がありますので、ご不明な点は社内のSalesforce Adminにお問い合わせください。
Salesforceのアプリをインストールすることで、リード/取引先責任者のページからイベントの参加状況やアンケート回答データを参照することも可能です。こちらの機能も併せてぜひご活用ください。
詳細は、Salesforceから参加状況とアンケート回答のデータを参照するをご確認ください。
7. サポート対応について
企業によってSalesforceのデータの持ち方が異なりますので、提供する情報の継続や正確性を完全に保証するものではありません。実装方法に関するご不明な点はSalesforceカスタマーサポート、もしくは社内のSalesforce Adminへお問い合わせください。
8. 注意・補足
本機能は、SalesforceのAPIを利用します。お使いのSalesforceのAPI使用状況が100%に達した場合、SalesforceのAPIの利用ができなくなり、他システムとの連携ができなくなるおそれがあります。その防止のため、EventHubの行動ログ連携が動作する場合、貴社のSalesforceのAPI使用状況を考慮し、貴社のAPI利用状況が一定割合を超えた場合、EventHubとの同期や連携を実行しないよう制限がかかる場合があります。ご承知おきください。SalesforceのAPI使用状況に関しての詳細は、こちらをご確認ください。