イベントに登録したユーザーの参加状況、動画の視聴分数、アンケートの回答内容をMarketoに連携する方法をご紹介します。設定を一度するだけで、データがMarketoのアクティビティログに蓄積されていきます。アクティビティログに蓄積されることにより、以下のことが実現可能になります。
🔹 出欠状況やアンケート回答内容によってメールを出し分けて配信する
🔹 イベントに参加・動画の視聴分数が30分以上、アンケートの回答が「満足」のリードに対してスコアを加点する
🔹 アンケートの回答が「次回開催予定のセミナーへ参加する」だったら次回セミナー自動登録する
イベントを開催するだけでなく、開催後の行動データをナーチャリングに活用することで、イベントマーケティングの価値を最大化させることができる機能ですので、ぜひご活用ください。
1. MarketoからIDを取得する
① [管理]>[LaunchPoint]>[新規作成]>[新規サービス]から、LaunchPointを作成します。
LaunchPointを作成することで、EventHubから送信するデータをMarketoで受け取ることができるようになります。
② 項目に以下の内容を入力し、[作成]をクリックします。
表示名 | EventHubとの連携と分かりやすい名称を入力します |
サービス | カスタム |
詳細 | どのような連携を行うか詳細説明を入力します |
API専用ユーザー | Marketo[管理]>[セキュリティ]>[ユーザ&ロール]に存在するユーザーのうち、APIアクセスへの権限を持ったユーザーを指定します |
<tips> APIアクセスへの権限を持つユーザーが存在しない、もしくは本連携用のAPI専用ユーザーとして新たにユーザーを設ける場合は、Marketo[管理]>[セキュリティ]>[ユーザ&ロール]から[API専用ユーザーの作成]をクリックし、作成してください。</tips>
③ [クライアントID]と[クライアントシークレット]を次の手順でEventHubへ入力するので、
コピーしておきましょう。
④ [管理]>[Munchkin]を開きます。[Munchkin アカウントID]も次の手順でEventHubへ入力するので、
コピーしておきましょう。
2. EventHubにMarketoのIDを設定する
1の手順でMarketoから取得したIDをEventHubに設定します。
EventHubの管理画面から、[設定]>[外部連携]>[Marketoトークン]をクリックし、[Munchkin ID],[クライアントID],[クライアントシークレット]を入力します。[保存]をクリックすると、[未設定]が[設定済み]に変更されます。
これで連携の設定は完了です。
Marketoに存在するリードが、イベントに参加したりアンケートに回答したりすると、自動的に行動ログがMarketoに連携されるようになります。
データの詳細については次のセクションをご覧ください。
3. 連携されるデータについて
Marketoに存在するリードのメールアドレスと、EventHubに登録されている参加者のメールアドレスを一致させて、参加状況・視聴分数・アンケート回答内容のデータを連携させます。
イベント登録者(example@evenhub.jp)がイベントに参加してアンケートに回答した場合、Marketoのリード(example@evenhub.jp)のアクティビティログへ[Event attendance information],[Questionnaire answers],[Video watch times]という名称のログが蓄積されます。これらのログは、EventHubからMarketoへ5分に1度送信しています。
それぞれのログをクリックすると、以下のように格納されているデータを見ることができます。
Event attendance information
Event Key | 参加したイベントのeventKeyが表示されます。 |
顧客ID | Marketoのリード毎に割り当てられるIDが表示されます。 |
Attended at | イベントページにアクセスした日時が表示されます。 ※ [基本設定]>[イベント情報]で設定したイベント開始日時から終了日時の期間にイベントページへアクセスしたユーザーは[参加]とみなされ、Event attendance informationにログが残ります。 |
Questionnaire answers
Event Key | 作成したアンケートに紐づくイベントのeventKeyが表示されます。 |
Activity sequence | アンケートの設問を16個以上作成した場合、1つのアクティビティログで送ることができるデータは16個までとなっています。 1~16問目のデータが「Activity sequence 1」で送信され、17~32問目のデータが「Activity sequence 2」で送信されます。 |
Questionnaire name | アンケートの名称が表示されます。 |
顧客ID | Marketoのリード毎に割り当てられるIDが表示されます。 |
Questionnaire answer1~... | EventHubで作成したアンケートの設問が上から1,2,3,4...という番号が振られて表示され、それに対応する回答内容が表示されます。 |
Questionnaire ID | アンケートのIDが表示されます。 |
Video watch times
Event Key | 視聴した動画に紐づくイベントのeventKeyが表示されます。 |
Video name | 視聴した動画の名前が表示されます。 |
顧客 ID | Marketoのリード毎に割り当てられるIDが表示されます。 |
Video ID | 視聴した動画に割り当てられるIDが表示されます。 |
Total watch minites | 動画の合計視聴分数が表示されます。 |
動画の視聴分数のログは、参加者が動画を視聴したと同時に[アクティビティログ]へ5~10分おきにデータが送信されます。送信されるデータは、参加者が動画を見続けている限り分数が加算されていきます。動画を視聴していない参加者は、[アクティビティログ]へデータが送信されません。
4. データの活用方法について
Marketoへのデータ連携の設定をすることで様々なことに活用することができますので、一例をご紹介します。
➊ メンバーのステータスを出席に変更する
1. スマートキャンペーンを作成します。
2.[トリガー]>[カスタム]から[Event attendance]をトリガーに設定します。
3. EventKeyを設定します。
4.次に[フロー]から[プログラム]>[プログラムステータスの変更]を選択し、新規ステータス[出席]に変更します。
❷ 参加した人に絞ってメールを配信する
7月3日〜7月5日までイベントを開催した場合で、イベントに参加した人だけに絞ってメールを送りたい時は以下のようにスマートリストを作成します。
1. [フィルター]>[カスタム]から[Event attendance]をフィルターに設定します。
2. Event keyを指定し、Date of Activityで期間を設定します。
❸ アンケートの回答内容によってメールを出し分けて配信する
作成したアンケートの設問(1)「今回のイベントはいかがでしたか」という質問に対して、「満足」と回答した人に絞ってメールを送信したい時は以下のようにスマートリストを作成します。
1. [フィルター]>[カスタム]から[Questionnaire answers]をフィルターに設定します。
2. Questionnaire IDを指定し、作成した設問(1)の回答が「満足」と等しいリードを抽出するように設定します。
❹ アンケートの回答が「満足」かつ視聴分数が30分以上だったらリードスコアに加点する
作成したアンケートの設問(1)「今回のイベントはいかがでしたか」という質問に対して、「満足」と回答した人、かつ、動画の視聴分数が30分以上だった人に対して、リードスコアを10ポイント加点したい場合は以下のようにスマートキャンペーンを作成します。
1. [スマートリスト]>[フィルター]>[カスタム]から[Questionnaire answers]をフィルターに設定します。
2. Questionnaire IDを指定し、作成した設問(No.)の回答が「満足」と等しいリードを抽出するように設定します。
3. 次に、[Video watch times]をトリガーに設定します。
4. Video IDは「空でない」、Video nameに動画名、Total watch minutesに30分以上より大きいリードを抽出するように設定します。
5. [フロー]から[スコアの変更]を選択し、変更する値[+10]を入力します。
❹ アンケートの回答が「参加する」だったら次回開催するセミナーへ自動登録する
セミナー開催中に次回セミナーについてご案内した場合、アンケートから参加登録ができる導線を設けることによって、スムーズに次回セミナーへ誘導することができます。
a. アンケートに以下のような設問を作る
b. [参加する]にチェックを入れたリードを次回開催セミナーのプログラムに登録させるキャンペーンを作成する
c. Marketoに登録されたユーザーをEventHubに自動で登録をする設定をしている場合は
次回開催セミナーのプログラムに登録されたことをトリガーに、自動でEventHubに登録される
e. 参加者はアンケートに回答すると同時に、「パスワード設定メール」を受け取る
キャンペーンの作成方法(b)は以下の通りです。
1. [スマートリスト]>[トリガー]>[カスタム]から[Questionnaire answers]をトリガーに設定します。
2. [スマートリスト]からQuestionnaire IDを指定し、作成した設問(No.)の回答が「参加する」と等しいリードを抽出するように設定します。
3. [フロー]から[プログラムステータスの変更]を選択し、次回開催イベントのプログラムを指定、ステータスを[申込み]に変更します。
4. Marketoに登録されたユーザーをEventHubに自動登録する設定をしている場合は、プログラムのステータスが「申込み」に変更されたことをトリガーに、EventHubへ参加登録するAPIのウェブフックが作動します。次回開催セミナーへ自動登録されることにより、パスワード設定メールが参加者に届く仕組みとなっています。
<tips>参加しているセミナーと、次回開催セミナーのプライバシーポリシーが異なる場合、次回開催セミナーのプライバシーポリシーへ同意した上で参加登録をする必要があります。アンケートの設問にプライバシーポリシーのURLを掲載し、同意させた上で[参加]が選択できるようにご設定ください。</tips>