対象プランOFFLINEBUSINESSPRO
RTMP配信(Mux)で発行したRTMP URL/Stream KeyをTeamsに設定すると、Teamsで配信する動画をEventHubに連携することができます。技術的な連携が含まれますので、本ドキュメントを参考に設定を進めてください。
<attention> 「新しいチームスを試す」からMicrosoft Teamsを自動アップグレードした方はご利用いただける機能です(2024年4月時点)。ただし、今後のMicrosoft Teamsのアップグレードによっては、カスタムストリーミングの機能を使った配信ができなくなる可能性もあるため、必ずご自身でご検証いただきますようお願いいたします。
Teamsのカスタムストリーミングに関する動作保証はしておりません。詳細の確認は、マイクロソフトのサポートへ、お問い合わせいただきますようお願いいたします。</attention>
ライブ配信を行いたい場合は、EventHubのライブ配信(Whereby)を利用して配信する から配信いただくことが可能です。ご参考ください。
<tips>入力するコマンドには、結果と表記を分けるため '>' を先頭につけて記載しています。
実際にターミナルに入力する時は'>' を取り、 'command' と入力してください。
また、PowerShell上で実行するコマンドは 'PS >' と表記します。
こちらもターミナルに入力する時は 'PS >' を取り実行してください。
表記例)
> command
result
PS > command2
result2</tips>
1. Powershellをインストールする(Mac)
Windowsをお使いの場合は既にインストールされているため本手順はスキップしてください。
Macをお使いの場合は以下の手順でPowershellをインストールしてください。
①Lanchpadで[ターミナル]と検索し、ターミナルを起動します。
②ターミナルが起動したら、HomebrewがMacにインストールされているか確認するためのコマンドを入力します。
▼ HomebrewがMacにインストールされているか確認してください。
> brew --version
▼ インストールされている場合次のような結果が返ってきます。
※利用している環境によってバージョンは異なります
Homebrew 3.5.1
Homebrew/homebrew-core (git revision 64f07a89af0; last commit 2022-06-10)
Homebrew/homebrew-cask (git revision 32c92f785e; last commit 2022-06-10)
▼ インストールされていない場合、次のような結果が返ってきます。
※利用している環境によってエラー形式は異なります
zsh: command not found: brew
<tips>インストールされていない場合、以下の手順でインストールを行なってください。
①Homebrewのページにあるコマンドをターミナルに入力します
②Checking for `sudo` access (which may request your password)...と表示されるので、パソコンのパスワードを入力して[Enter]キーを押します。</tips>
③次に、PowerShellを以下の手順でインストールします。
▼ Powershellをインストールします。
> brew install --cask powershell
▼ Powershellが実行できることを確認します。
> pwsh --version
▼ インストールが完了すると、次のような結果が返ってきます。
※バージョンは環境によって異なります
PowerShell 7.2.4
<tips>Microsoft公式のヘルプページにインストール方法がございますので、
詳細はmacOS への PowerShell のインストールをご覧ください。</tips>
2. PowershellにMicrosoftTeamsモジュールをインストールする
MacとWindowsで操作方法が異なりますので、それぞれ以下の手順を参考に設定してください。
▼Macの手順
①Powershellを起動します。
▼ Powershellを起動します。
※この時ご利用のMacが管理者権限でない場合、エラーとなります。
> sudo pwsh
▼ パソコンのパスワードの入力を求められます。
Password:
PowerShell 7.2.4
Copyright (c) Microsoft Corporation.
▼ PowerShellのインタラクティブシェルが立ち上がります。
https://aka.ms/powershell
Type 'help' to get help.
PS /Users/xxxxxxx>
※ 抜ける場合は、exit を入力して[Enter]キーを押してください。
②Install-Moduleコマンドを用いて、MicrosoftTeamsモジュールをインストールします。
この時、Install-Moduleを最新化するためにPowerShellGetのインストールも行ってください。
▼ PowerShellGetをインストールします。
PS > Install-Module -Name PowerShellGet -Force -AllowClobber
▼ MicrosoftTeamsのモジュールをインストールします。
PS > Install-Module -Name MicrosoftTeams -Force -AllowClobber
▼Windowsの手順
①スタートメニューから「powershell」と検索し、[右クリック]>[管理者として実行]を選択します。
②Install-Moduleコマンドを用いて、MicrosoftTeamsモジュールをインストールします。
この時、Install-Moduleを最新化するためにPowerShellGetのインストールも行ってください。
▼ PowerShellGetをインストールします。
PS > Install-Module -Name PowerShellGet -Force -AllowClobber
▼ MicrosoftTeamsのモジュールをインストールします。
PS > Install-Module -Name MicrosoftTeams -Force -AllowClobber
3. Microsoft Teamsに接続し、Credentialを取得する
①MicrosoftTeamsモジュールのインストールが完了した後、MicrosoftTeamsに接続します。
PS > Import-Module MicrosoftTeams
PS > Connect-MicrosoftTeams
②認証画面に遷移します。
▼Macの場合
ブラウザが立ち上がるので、パスワードを入力します。
▼Windowsの場合
PowerShellのWebviewが立ち上がるので、パスワードを入力します。
<attention>Teamsのポリシー変更をするには、Microsoft 365の全体管理者、またはTeams管理者の権限を持つユーザーでログインをお願いいたします。</attention>
③問題なくログインが完了すると、ブラウザに以下の文言が表示されます。
Authentication complete. You can return to the application. Feel free to close this browser tab.
ターミナルでは以下の文言が表示されます。
Account Environment Tenant TenantId
------- ----------- ------ --------
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.onmicrosoft.com AzureCloud 7db79d83-c144-4d16-891c-89cbd8d3f5f6 7db79d83-c144-4d16-891c-89cbd8d3f5f6
④Teamsに接続が完了した後、Credentialを取得します。
PS > $userCredential = Get-Credential
⑤ユーザー名とパスワードを入力します。
▼Macの場合
PowerShell credential request
Enter your credentials.
User: xxxxxxxxxxxxxxxxxxx.onmicrosoft.com
Password for user xxxxxxxxxxxxxxxxxxx.onmicrosoft.com: ********************
▼Windowsの場合
<attention>ポリシーは変更後、反映に24-48時間ほどかかる場合があります。</attention>
Import-Module MicrosoftTeamsを実行して下記エラーが出た場合
下記エラーが出た場合、PowerShellのポリシーの設定によっては外部スクリプトの実行を禁止している場合があります。
PS > Import-Module MicrosoftTeams
Import-Module : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、
ファイル C:\Program Files\WindowsPowerShell\Mod
ules\MicrosoftTeams\4.4.1\MicrosoftTeams.psm1 を読み込むことができません。
詳細については、「about_Execution_Policies」(
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ Import-Module MicrosoftTeams
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : セキュリティ エラー: (: ) [Import-Module]、PSSecurityException
+ FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess,Microsoft.PowerShell.Commands.ImportModuleCommand
about_Execution_Policiesの手順に沿ってポリシーの変更をしてください。
PS > Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
実行ポリシーの変更 実行ポリシーは、
信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。
実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies のヘルプ トピック
(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。
実行ポリシーを変更しますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y
4.Optionを確認/有効化する
①Credentialが取得完了後、Teamsの設定値を確認します。
PS > Get-CsTeamsMeetingPolicy -identity "global" | select LiveStreamingMode,AllowNDIStreaming
▼ 次のような値が返ってきます。
LiveStreamingModeがEnabled, AllowNDIStreamingがTrueであればOption有効化作業は不要です。
LiveStreamingMode AllowNDIStreaming
----------------- -----------------
Enabled True
②以下のコマンドでOptionを有効化します。
PS > Set-CsTeamsMeetingPolicy -LiveStreamingMode Enabled
PS > Set-CsTeamsMeetingPolicy -AllowNDIStreaming $true
③再度、Optionを確認します。
PS > Get-CsTeamsMeetingPolicy -identity "global" | select LiveStreamingMode,AllowNDIStreaming
▼ 次のような値が返ってきます。
LiveStreamingModeがEnabled, AllowNDIStreamingがTrueであることを確認してください。
LiveStreamingMode AllowNDIStreaming
----------------- -----------------
Enabled True
以上でTeamsのストリーミング配信の設定は完了です。次に、以下の手順に沿ってEventHubとTeamsの連携を行ってください。
5. EventHubでRTMP配信(Mux)を設定する
①[コンテンツ]>[動画配信]から、[新規作成]をクリックします。
②動画タイプ[RTMP配信]を選択し、チャンネル名/表示順/公開開始日時・終了日時を入力して[決定]をクリックします。
項目 | 詳細説明 |
動画タイプ | RTMP配信 ※ 一度登録した動画タイプは変更できません |
チャンネル名 | イベントページの[ステージ]に表示される名前を設定します。参加者は、動画チャンネルの切り替えをする時にこのタイトルを見ます。 |
表示順 | イベントページの[ステージ]に表示される順番を設定します。 |
公開開始日時 | 動画が再生される日時を設定します。 公開開始日時当日〜配信開始前は「配信までしばらくお待ちください」と表示されます。 |
公開終了日時 |
- 動画の再生が強制終了される日時を設定します。 - 公開終了日時よりも前に配信の終了を迎えた場合、動画左上に「ご視聴ありがとうございました」という文言が表示されます。 - 公開終了日時を迎えると、強制的に動画の再生が停止され、ステージ上から配信動画が非表示になります。 - ライブ配信が延長した場合、公開終了日時に強制終了されてしまうため、公開終了日時は余裕を持って設定してください。 - イベント開催中に管理画面から日時を変更した場合、既にログインしているユーザーはブラウザの更新をするか、しない場合は5分後に変更した時間が反映されます。 |
③[RTMPS URL]、および[Stream Key]が発行されます。後ほどこのRTMPS URLとStream KeyをTeamsに設定します。
④[ステージ]をクリックし、プルダウンにチャンネル名が追加されていたら、正常に設定が完了しています。[ステージ]の[▼]には、[コンテンツ]>[動画配信]で設定した、公開開始日時が「当日」の動画のみが表示されます。
<attention>EventHubに設定した動画を管理画面上で削除すると、削除した動画に紐付くデータが全て削除されます。視聴ログも全て確認できなくなりますので、削除する際にはご注意ください。</attention>
6. TeamsにRTMP URL/Stream Keyを設定する
以下の手順でTeamsのイベントを作成し、EventHubと連携を行います。
①Teamsを立ち上げ、[新しい会議]をクリックします。
<attention>この時、[今すぐ会議]ではなく[新しい会議]から作成してください。</attention>
②[タイトル]と[日付]を設定し、[必須出席者]もしくは[任意参加者]に1名以上メンバーを招待してください。メンバーを招待しないとWeb会議の作成ができません。
必要な情報を入力したら[保存]をクリックします。
③作成した会議を選択し、[参加]をクリックします。
④ビデオ、音声を[ON]にし、[今すぐ参加]をクリックします。
⑤[+アプリ]から[カスタムストリーミング(プレビュー)]を検索してクリックします。
⑥EventHubから発行した[ストリームURL]と[ストリームキー]を入力し、[ストリーミングを開始]をクリックします。
<attention>この時、[ストリーミングを開始]をクリックしてからEventHubへの連携に時間がかかる場合があります。しばらくお待ちください。</attention>
⑦しばらくすると、EventHubにTeamsで配信している動画が連携されます。
<tips>動画の公開開始日時を未来日にしている場合は、[しばらくお待ちください]という画面のまま動画の接続状況が確認できません。その場合は、公開開始前の動画を確認する[リハーサル配信]をご参考に、接続状況をご確認ください。</tips>
7. 注意点
- 通信環境によって5秒〜1分程度の遅延が発生する可能性がありますので、ご了承ください。
- 1本目に設定した動画は、自動で再生されます。
- 2本目以降に設定した動画は原則手動再生となっています。視聴する際はブラウザの更新をして動画の再生ボタンをクリックしてください。ただし、下記の3点の場合に限り、例外的に自動再生されます。
【自動再生されるケース】
- 登録フォームまたはログイン画面からイベントページへ遷移した時
- [視聴セッション切替]から動画の視聴チャンネルを切り替えた時
- ブラウザのMEIスコアが一定以上に達した時 - RTMP(Mux)配信をご利用の場合、音量調節/最大画面表示/ピクチャーインピクチャー機能/再生バーのみの表示となっております。解像度の調節ボタンはありません。
- マルチトラックで以下のように動画を設定した場合、2つ目の動画は表示順が若い動画が優先されて切り替わります。
動画A:14:00~15:00 [表示順1]
動画B:15:00~15:30 [表示順2] ← こちらの動画へ切り替わります
動画C:15:00~15:30 [表示順3] ← こちらの動画を視聴したい場合は[視聴セッション切替]から動画を選択します -
設定している全ての動画の公開終了日時を迎えると、「すべての配信が終了しました ご視聴ありがとうございました」と表示されます。